ベルリンとロンドンで学んだ後、ベルリン芸術大学でトーマス・ブランディス教授のアシスタントを務めたドンデラーは、既に学生時代からベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの奨学生として演奏経験を積んだ。アンサンブル・オリオール・ベルリンでコンサートマスター、そしてソリストとして活躍の後、1999年にコンサートマスターとしてドイツ・カンマーフィルに入団。芸術監督の役割もこなすコンマスとして知られるように。その手腕を買われ、スコットランド室内管弦楽団、タリン室内管弦楽団、カメラータ・ベルンなどとも共演している。
さらに、タリンのヤルヴィ・フェスティバル、ウルティマ・オスロ現代音楽祭、ヘルシンキ古楽週間、ムジーク・トリエンナーレ・ケルン、ハイムバッハのシュパヌンゲン音楽祭ほか、数多くの著名音楽祭に室内楽奏者あるいはソリストとして客演を重ねている。
ネーメ・ヤルヴィ、パーヴォ・ヤルヴィ、レオニード・グリンの薫陶を受け、指揮者としての腕にも磨きがかかり、近年その力量をますます発揮している。ベルリン・フィルハーモニー・ホールでアンサンブル・オリオールとソプラノ歌手クリスティアーネ ・エルツェを指揮し、本格的な指揮者デビューを飾った。ドイツ・カンマーフィルがタニア・テツラフをソリストに迎えたCD録音の際にも指揮台に立っている。その他、地元ブレーメンではゼンデザール・ブレーメン(ブレーメン放送ホール)における室内楽演奏会シリーズ「residenz@sendesaal」の芸術監督を務める。