ペルトコスキと言えば、この10月初旬、彼が指揮するドイツ・カンマーフィルハーモニーとトランペット奏者マティアス・へフス共演による、オスカー・ベーメの「トランペット協奏曲」の録音で、本年度のオーパス・クラシック「ヤング・アーティスト賞」を受賞したばかり。その23歳の俊英ペルトコスキが、このほど名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」と専属契約を結びました。「ごく短期間にして、彼は『今日のトップ指揮者 』の仲間入りを果たした」と、同レーベルはコメント。グラモフォン社長クレメンス・トラウトマン氏も、「彼のエネルギーと天性の堂々たる風格には目を見張るものがある。タルモの、見慣れた楽譜に隠された音楽の微妙なニュアンスや声に対する感性は、実に素晴らしい」と絶賛しています。
2024 年5月にドイツ・グラモフォンからリリースされる彼のファースト・アルバム(モーツァルトの交響曲第35番、第36番、第40番)は、当楽団と組んだレコーディング作品です。「ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトを演奏できることはこの上ない喜びであり、この3つの交響曲を録音できることは夢のようです」と専属アーティストに抜擢されたばかりの彼は契約締結に際してコメントしています。当楽団がこのフィンランド出身の新鋭を発掘したのは、2021年のパンデミック中に主催したワークショップにおいてで、当初からその並外れたマルチな才能に感服していました。そして早くも2022年の初めに、ペルトコスキはカンマーフィルの首席客演指揮者に就任。これを機に創設された、この楽団の長い歴史の中でも前例のないポジションの初代保持者となったのです。
タルモ・ペルトコスキの一連の栄冠は我々にとっても大変喜ばしいことであり、タルモ氏には心からお祝いを申しあげます!