ロドリーゴ・ブルーメンシュトック オーボエ/首席
フライブルクとハノーファーで、インゴ・ゴリツキ、ハインツ・ホリガー、ハンス・エルホーストに師事し、1988年にオーボエのソリストとしてドイツ・カンマーフィルハーモニーに入団。当初弦楽器のみのアンサンブルだった同楽団が迎えた最初の管楽器奏者の一人でもある。
カンマーフィルと並行した音楽活動においては、実に多彩な歩みを見せている。
初期にはケルンWDR交響楽団をはじめとするオーケストラで度々ソリストを務め、フランクフルトやケルンでのコンサートのほか、アンスバッハ・バッハ週間、上海国際ラジオ・ミュージック・フェスティバル、ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭などにも出演。
古楽器やニューミュージックの演奏にも積極的で、作曲家の陳其鋼(チェン・チーガン)はオーボエ協奏曲「エクスターゼ」を彼に捧げている。
その後、ケルン音楽大学ヴッパータール校およびエッセンの音楽大学でしばらく教壇に立つ。
ここ数年は、カンマーフィルでの活動の傍ら、指揮にも熱心に取り組んでいる。ブレーメンで編成された管弦楽団「sinfonia concertante」では指揮者を務め、カンマーフィルの楽団員らを首席メンバーに据えて活動。
ブラジルのバイーア交響楽団や、ブレーメンのヘアプスト・タンツ・アカデミー・プロジェクトにも指揮者として参加。カンマーフィルでタクトを振ることもあり、ギドン・クレーメルをソリストに迎えたヨーロッパツアーや、ロンドン・バービカン・センター、パリ・シャトレ座、ウィーン楽友協会本部などでのコンサートでも指揮を担当。
彼の音楽性の幅広さは、カンマーフィルハーモニーがプロデュースしたポートレートCDからもうかがえる。
休暇中には家族とともにゆっくり異国を旅し、多様な文化を味わうのが楽しみ。