ユルゲン・ヴィンクラー

ヴィオラ

熱烈な囲碁愛好家であり、それをきっかけに日本の伝統文化にも心を惹かれるようになった。そのため、音楽家としてだけでなく一個人としても特に日本を訪れることを楽しみにしている。

ドイツ・カンマーフィルでの充実した演奏家活動のほかに、楽団の音楽面以外の事業面にも関心を持ち、長年にわたり楽団の執行役会メンバーとして力を尽くしてきた。パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ベートーヴェン・チクルスのアナログ盤の実現は彼の力によるところが大きい。

ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニーから1982年にドイツ・カンマーフィルへ移ってきたヴィンクラーは、昨今のプロの楽団演奏家としては大変珍しく、当時テュービンゲン大学で数学、生物学および地理を専攻する学生だった。その後専攻を変え、セルジュ・コロー、エミール・カントールの下でヴィオラを学ぶ。つづいて多数のマスタークラスを受講し、メロスおよびラサール弦楽四重奏団で徹底的なカルテット演奏指導を受ける。

楽団での活動以外には、室内楽演奏ならびに古楽アンサンブルでの演奏活動に情熱を傾けている。