グラミー賞を3度受賞しているアメリカのヴァイオリニスト。表現力豊かな音楽性、芸術的好奇心、卓越した技術を多彩なレパートリーと融合させ、常に世界に向けて発信している。レコーディング・アーティストとして豊富な実績を持ち、その録音は世界の名だたる賞を総なめにしている。新しい音楽の熱心な擁護者でもあり、グラミー賞を受賞したアルバム『27の小品~ヒラリー・ハーン・アンコールズ』をはじめ、多くの現代作品を委嘱、初演、録音。現在、シカゴ交響楽団とロンドンのウィグモア・ホールのアーティスト・イン・レジデンスを務める。
今シーズンは、ソリストとして、エイノユハニ・ラウタヴァーラの「2つのセレナード (Deux Sérénades)」のアメリカ初演をはじめ、多くのコンサートに出演予定。ソロ・リサイタルも複数控えており、バッハのレパートリーも演奏する。
キャリア初期からファンとの強い結びつきを育んできたハーンは、ソーシャルメディア活動や、幼い子供を持つ親を対象とした「Bring Your Own Baby」コンサートに加え、さまざまな教育的取り組みも行っている。その多岐にわたる功績は高く評価され、数々の賞を獲得している。2021年にはヘルベルト・フォン・カラヤン賞を受賞、さらに第2回「クラシック音楽界における女性シンポジウム」で基調演説を行った。2023年、ミュージカル・アメリカ誌の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選出された。ドイツ・カンマーフィルハーモニーとは長年にわたる芸術的友情と協力関係で結ばれている。