トーマス・クルーク

ヴァイオリン

ハノーファーで学び、1985年にドイツ・カンマーフィルハーモニーのコンサートマスターに就任。長年にわたり単独でコンサートマスターを務め、楽団の音楽的成功を大いに牽引した。2013年には30年余り務めたコンマスの座を退き、第2ヴァイオリン首席となった。

1994年から1996年までアンサンブル・レゾナンツの指揮者兼芸術監督も務めた。またドイツ・カンマーフィル、ヴェストドイチェ・シンフォニア、ケンブリッジ大学チェンバーオーケストラなどと共演し、国内外でソロ公演を行っている。さらに、ピアノトリオ「クララ・ハスキル・トリオ」の一員として、あるいはスティーヴン・イッサリス、ジョシュア・ベルなどのソリストと共演で、多岐にわたる室内楽コンサートで演奏、ザルツブルク音楽祭にも出演した。

指揮者としても活躍し、ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管弦楽団、ケンブリッジ大学チェンバーオーケストラ、ヘルシンボリ交響楽団、ドイツ・カンマーフィルのほか、各種の現代音楽アンサンブルの指揮台に立っている。
2012年以来、ユンゲ・ノルトドイチェ・フィルハーモニーの室内楽団「カンマートーン」の指揮者兼芸術監督を務める。

ブレーメン芸術大学で1995年以来、長年教鞭をとっており、1997年8月からはヴァイオリン、室内楽、室内オーケストラの教授として後進の指導に当たっている。

熱心な卓球プレイヤーであるほか、家のリフォーム・改修をするというやや珍しい趣味を持つ。